生理学
1.象牙質の痛覚伝導について説明
動力学説:
刺激により象牙細管内液が移行し歯髄内の神経終末に伝える。
他に象牙芽細胞説、知覚受容複合体説、自由神経終末説があるが動力学説は一番有力とされている。
2.四基本味の代表的な味物質を取り上げ、その味覚受容機構について説明せよ。
塩味 食塩(Naイオン)
甘味 砂糖(糖)、アミノ酸、サカリン
酸味 クエン酸、塩酸(Hイオン)
苦味 キニーネ、毒素
化学物質は味細胞内のCaイオン濃度を高めることでシナプス小胞から神経伝達物質を放出させ求心性神経線維に活動電位を引き起こすことで中枢に刺激情報を伝達する。
塩味、酸味の場合、基質となるそれぞれのイオンがイオンチャンネルまたは受容体のイオン接続部を介してCaイオン濃度をあげるが甘味、苦味の場合代謝型共役受容体によってsecond messenger(cAMP,IP3など)を介してCaイオン濃度をあげる。
3.顎反射について単シナプス反射、多シナプス反射をそれぞれ例を挙げて説明せよ。
単シナプス反射: 下顎張反射...下顎を軽く叩くと一過性の下顎下制によりコウ筋筋紡錘が伸張されIa,Ⅱ群線維を介して三叉神経運動核中の閉口筋ニューロンを興奮させることでコウ筋を収縮させる。
多シナプス反射: 開口反射...侵害および非侵害刺激によって口腔粘膜など三叉神経の2、3枝支配の領域に分布する受容器によって脊髄路核に伝達されそこから開口筋ニューロンを興奮させ、閉口筋ニューロンを抑制する。
4.嘔吐の発生原因について説明
発音は言語音声で喉頭原音が構音器官の形状変化によって生じる。音帯の開閉に関与するのは内喉頭筋で迷走神経の支配をうける。呼気流が付属管腔で著しく妨害されることなく比較的長く発生できる言語音声を母音という。一方、妨害されるのを子音という。
6.嚥下を三相の分けて説明せよ。
口腔相...咀嚼、食魂準備、随的に咽頭への移送
咽頭相...舌をあげかみしめ、軟口蓋をあげ鼻咽頭腔閉鎖、喉頭蓋を下げ気道閉鎖、食道口の弛緩
食道層...蠕動運動によって噴門部へ移送、下部の括約筋弛緩
7.唾液の水分、タンパク質の分泌のついて
8.歯根膜生理機能について
大脳辺縁系で食欲が生じたのち、前頭前野で状況判断が行われる。摂食できるとなると口顎の運動に直接かかわる上位中枢が活動しその指令が脳幹部のパターンジェネレーターを経て閉口筋、開口筋を支配する運動ニューロンに伝えられ、これらの筋群を交互に活動させ咀嚼する。
10.嘔吐の発生機構
上部消化管へ過度刺激、最後野刺激、辺縁系、迷路、視覚→求心性舌咽神経、迷走神経、交感神経→延髄網様体の嘔吐中枢→遠心性交感神経、迷走神経、体性運動神経→自律反応を伴う(発汗、顔面蒼白、瞳孔拡大、唾液分泌)嘔吐
11.味覚の中枢経路と特徴について
唾液腺は二次支配を受けている。
副 交感神経は延髄の上唾液核と下唾液核からそれぞれ様々な神経を介して顎下腺と舌下腺を、舌咽神経を介して耳下腺を支配する。一方、交感神経は胸髄2-4 から神経節を介して大三唾液腺を支配する。唾液腺の自律神経は拮抗性ではないこと。と副交感神経は主に水分泌とタンパク質を交感神経はタンパクの多い唾液 を分泌させること。
13.嚥下と呼吸との関係について簡単に説明せよ
嚥下の咽頭相の時、喉頭が上がり喉頭蓋が水平位を取ることにより気道が閉鎖される。このとき呼吸が抑制され嚥下性無呼吸になる。
14.喉頭原音について
音門が閉鎖した状態で音門下圧が呼気流の増加によって高まる、狭い音門間隙から一時的に噴出するが音門下圧が低下すると再び閉鎖する。この繰り返し運動で音帯による規則的な振動音生じこの音を喉頭原音という。
15.咀嚼時におけるパターンジェネレーターとはなにか
脳幹部にあり、閉口筋と開口筋ニューロンを興奮させこれらの筋を交互に活動させることで咀嚼運動を円滑にするパターン発生器。辺縁系、扁桃体→大脳皮質基底核、上位中枢、末梢性受容器から調節を受けている。
16.下顎限界運動
下顎を最大限に前後、左右、上下に動かした時に中切歯の軌道を図にすれば菱形立体像を得る。咀嚼、嚥下、会話など下顎の機能運動は全てこの範囲内で行われる。限局しているのは歯、顎関節、筋、靭帯など付着や付近の組織の可動性である。
17.
唾液の組成を分類し、生理作用について説明
99.3%水分
0.5%有機成分
0.2%無機成分
母音 音帯が振動、有声音
共鳴腔が動かない
長く出せる
呼気流が声道で遮断されない
口唇、舌、口蓋の位置で決める
子音 呼気流が声道のせばめや閉鎖によって呼気流が妨害発せられる
有音声、無音声
共鳴腔が動く
短時間
動力学説:
刺激により象牙細管内液が移行し歯髄内の神経終末に伝える。
他に象牙芽細胞説、知覚受容複合体説、自由神経終末説があるが動力学説は一番有力とされている。
2.四基本味の代表的な味物質を取り上げ、その味覚受容機構について説明せよ。
塩味 食塩(Naイオン)
甘味 砂糖(糖)、アミノ酸、サカリン
酸味 クエン酸、塩酸(Hイオン)
苦味 キニーネ、毒素
化学物質は味細胞内のCaイオン濃度を高めることでシナプス小胞から神経伝達物質を放出させ求心性神経線維に活動電位を引き起こすことで中枢に刺激情報を伝達する。
塩味、酸味の場合、基質となるそれぞれのイオンがイオンチャンネルまたは受容体のイオン接続部を介してCaイオン濃度をあげるが甘味、苦味の場合代謝型共役受容体によってsecond messenger(cAMP,IP3など)を介してCaイオン濃度をあげる。
3.顎反射について単シナプス反射、多シナプス反射をそれぞれ例を挙げて説明せよ。
単シナプス反射: 下顎張反射...下顎を軽く叩くと一過性の下顎下制によりコウ筋筋紡錘が伸張されIa,Ⅱ群線維を介して三叉神経運動核中の閉口筋ニューロンを興奮させることでコウ筋を収縮させる。
多シナプス反射: 開口反射...侵害および非侵害刺激によって口腔粘膜など三叉神経の2、3枝支配の領域に分布する受容器によって脊髄路核に伝達されそこから開口筋ニューロンを興奮させ、閉口筋ニューロンを抑制する。
4.嘔吐の発生原因について説明
- 粘膜刺激 (炎症、尿路結石)
- 精神性 (ストレス、精緒)
- 最後核刺激 (アポモルフィン)
- 迷路刺激 (乗り物酔い、中耳炎、メニエル氏病)
- 腹腔臓器刺激(機械的、化学的刺激 )
- 中枢性 (脳圧亢進、高熱)
発音は言語音声で喉頭原音が構音器官の形状変化によって生じる。音帯の開閉に関与するのは内喉頭筋で迷走神経の支配をうける。呼気流が付属管腔で著しく妨害されることなく比較的長く発生できる言語音声を母音という。一方、妨害されるのを子音という。
6.嚥下を三相の分けて説明せよ。
口腔相...咀嚼、食魂準備、随的に咽頭への移送
咽頭相...舌をあげかみしめ、軟口蓋をあげ鼻咽頭腔閉鎖、喉頭蓋を下げ気道閉鎖、食道口の弛緩
食道層...蠕動運動によって噴門部へ移送、下部の括約筋弛緩
7.唾液の水分、タンパク質の分泌のついて
- 副交感神経刺激
- 腺細胞内Caイオン上昇
- Na/K/ClとClイオンチャネルが開く。基底膜側からK流出、Na勾配に伴ってCl流入、腺腔に勾配に伴ってCl流出、Clに伴ってNaと水がtight junctionを経て流出し原唾液を形成。線条部で再吸収が行われ、水とNaが再吸収される。
- Caイオン上昇によって分泌小胞が腺腔で開口される。
8.歯根膜生理機能について
- 下顎反射を誘発
- 食物の粉砕効率を上げる
- 咀嚼運動の調節に加わるニューロンの受容器
- 触、圧、痛み、固有感覚を受容。
大脳辺縁系で食欲が生じたのち、前頭前野で状況判断が行われる。摂食できるとなると口顎の運動に直接かかわる上位中枢が活動しその指令が脳幹部のパターンジェネレーターを経て閉口筋、開口筋を支配する運動ニューロンに伝えられ、これらの筋群を交互に活動させ咀嚼する。
10.嘔吐の発生機構
上部消化管へ過度刺激、最後野刺激、辺縁系、迷路、視覚→求心性舌咽神経、迷走神経、交感神経→延髄網様体の嘔吐中枢→遠心性交感神経、迷走神経、体性運動神経→自律反応を伴う(発汗、顔面蒼白、瞳孔拡大、唾液分泌)嘔吐
11.味覚の中枢経路と特徴について
- 大脳皮質味覚野(一次味覚野)...味の認識
- 眼窩前頭野(二次味覚野)...食の認識
- 扁桃体...価値判断、味覚反射
- 視床...満腹中枢、摂食中枢
- 視床下部...食行動
唾液腺は二次支配を受けている。
副 交感神経は延髄の上唾液核と下唾液核からそれぞれ様々な神経を介して顎下腺と舌下腺を、舌咽神経を介して耳下腺を支配する。一方、交感神経は胸髄2-4 から神経節を介して大三唾液腺を支配する。唾液腺の自律神経は拮抗性ではないこと。と副交感神経は主に水分泌とタンパク質を交感神経はタンパクの多い唾液 を分泌させること。
13.嚥下と呼吸との関係について簡単に説明せよ
嚥下の咽頭相の時、喉頭が上がり喉頭蓋が水平位を取ることにより気道が閉鎖される。このとき呼吸が抑制され嚥下性無呼吸になる。
14.喉頭原音について
音門が閉鎖した状態で音門下圧が呼気流の増加によって高まる、狭い音門間隙から一時的に噴出するが音門下圧が低下すると再び閉鎖する。この繰り返し運動で音帯による規則的な振動音生じこの音を喉頭原音という。
15.咀嚼時におけるパターンジェネレーターとはなにか
脳幹部にあり、閉口筋と開口筋ニューロンを興奮させこれらの筋を交互に活動させることで咀嚼運動を円滑にするパターン発生器。辺縁系、扁桃体→大脳皮質基底核、上位中枢、末梢性受容器から調節を受けている。
16.下顎限界運動
下顎を最大限に前後、左右、上下に動かした時に中切歯の軌道を図にすれば菱形立体像を得る。咀嚼、嚥下、会話など下顎の機能運動は全てこの範囲内で行われる。限局しているのは歯、顎関節、筋、靭帯など付着や付近の組織の可動性である。
17.
唾液の組成を分類し、生理作用について説明
99.3%水分
0.5%有機成分
0.2%無機成分
- 緩衝作用(弱酸と弱酸塩によってアルカリや酸性のものを中和)
- 消化作用(アミラーゼによってデンペンをマンノースやデクストリンまで分解)
- 保護作用(粘性のムチンなどによって乾燥から保護し保湿)
- 洗浄作用(付着した食物残渣を洗浄)
- 成長因子によって修復(傷ついた組織の修復)
- 抗菌作用(リゾチーム、ペリオキシダーゼ、分泌型IgA)
- 脱灰防御(Caイオン過飽和状態)
- 円滑作用(食魂を作り、円滑に舌を動かし、食魂を移送)
- 味覚発現作用(唾液に溶けて初めて味がわかる)
- 排泄作用(真の排泄じゃないが血漿由来の毒物が唾液に発現)
- 水分平衡作用(水分が足りないと唾液分泌量が減少 視床下部から調節)
母音 音帯が振動、有声音
共鳴腔が動かない
長く出せる
呼気流が声道で遮断されない
口唇、舌、口蓋の位置で決める
子音 呼気流が声道のせばめや閉鎖によって呼気流が妨害発せられる
有音声、無音声
共鳴腔が動く
短時間
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